ステンレス鍋は、丈夫で手入れが簡単という長所がありますが、揚げ物に関しては良くない評判があります。
確かに、ステンレス鍋は熱伝導率が低いため、温度管理が難しく、油の温度が高すぎると発火する恐れがあります。
しかし、適切な取り扱い方法を守れば、ステンレス鍋でも美味しい揚げ物を作ることができます。
本記事では、ステンレス鍋で揚げ物をする際の注意点と裏技について、詳しく解説していきます。
\調理後に残る野菜くずや生ごみ、パリパリにして気になる臭いも解決。/
ステンレス鍋の特性
ステンレス鍋の特性を理解することが、適切な使い方のポイントとなります。
ここでは、ステンレス鍋の長所と短所について説明します。
ステンレス鍋の長所
- 丈夫で長持ち
- サビにくい
- 手入れが簡単
ステンレス鍋は、耐久性に優れ、長年使い続けられる信頼性の高い調理器具です。
また、サビにくく、水洗いだけで簡単に手入れができるのも大きな利点です。
一方、ステンレス鍋の短所としては、熱伝導率が低いことが挙げられます。
この特性が、揚げ物に向いていないと言われる理由の一つです。
ステンレス鍋の短所
- 熱伝導率が低い
- 温度管理が難しい
- 部分的な焦げ付きが起こりやすい
ステンレス鍋は、熱伝導率が低いため、均一な温度管理が難しく、部分的に温度が高くなって油が発火する恐れがあります。
また、焦げ付きが起こりやすいというデメリットもあります。
しかし、これらの短所は、適切な温度管理と前処理を行えば解決できます。
次の項目で、ステンレス鍋で安全に揚げ物をする方法をご紹介します。
ステンレス鍋で安全に揚げ物をするには
ステンレス鍋を使って揚げ物をする際は、いくつかの注意点があります。
これらの点に気をつければ、安全においしい揚げ物を楽しめます。
温度管理が重要
- 中火で十分に予熱する
- 温度計を使って油温を確認する
- 180~190℃が適温
温度管理は最も重要なポイントです。
中火で鍋を十分に予熱し、温度計を使って油温が180~190℃になっていることを確認してから、揚げ物を始めましょう。
この温度範囲を超えると、発火の危険性が高くなります。
また、太い食材を揚げる際は、油温が下がるので、途中で火加減を調整する必要があります。
経験を積むことで、火加減のコツが掴めるでしょう。
鍋の前処理
- 鍋に油を薄くぬり、煙が出るまで加熱する
- 一度冷ましてから、必要量の油を入れる
- フタの内側に水滴が付いていないか確認する
ステンレス鍋に適切な前処理を施すことで、食材がくっつくのを防ぐことができます。
まず、鍋に油を薄くぬり、煙が出る程度まで加熱します。
その後一度冷まし、必要量の油を入れて揚げ物を始めましょう。
また、フタの内側に水滴が付いていると、油が飛び散ってしまう可能性があります。
揚げ物を始める前に、水滴をよく拭き取っておくことが大切です。
フタを外して揚げる
- フタを外して1分ほど揚げ続ける
- 鍋内の空気の対流で油が循環する
- 温度ムラが解消される
フタを外して1分ほど揚げ続けると、鍋内の空気の対流により油が循環し、温度ムラが解消されます。
揚げ物がサクッとした仕上がりになるポイントです。
フタをした状態で揚げ続けると、蒸気で食材が油っぽくなってしまう可能性があります。
フタは必要以上に開けすぎないよう気をつけましょう。
おすすめのステンレス揚げ物鍋
ここまでの注意点を守れば、ステンレス鍋でも美味しい揚げ物を作ることができます。
しかし、より手軽に揚げ物を楽しむには、専用の揚げ物鍋を使うのがおすすめです。
多層構造のステンレス鍋
メリット | デメリット |
---|---|
熱伝導率が高いサクサクの仕上がりお手入れが楽 | 価格が高め |
多層構造のステンレス鍋は、熱伝導率が高く、温度ムラが少ないため、サクッとした仕上がりの揚げ物が作れます。
また、ステンレス製なので、お手入れも簡単です。ただし、価格が高めなのがデメリットです。
揚げ物の機会が多い場合は、コストパフォーマンスを考えて、専用の揚げ物鍋の購入をおすすめします。
電気式の揚げ物器
- 自動で温度管理
- 火を使わないので安全
- 保温機能付き
- 少量の油で調理可能
電気式の揚げ物器は、自動で温度管理してくれるので、初心者でも安心して使えます。
また、火を使わないので安全性が高く、保温機能付きの製品も多数あります。
さらに、通常の鍋より少ない油で調理できるため、油の消費量を抑えられるのも大きな利点です。
新築やリフォームの際は、電気式の揚げ物器の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:ステンレス鍋で揚げ物は危険?美味しく作る裏技と注意点
ステンレス鍋は、揚げ物に向いていないと言われていますが、適切な温度管理と前処理を行えば、美味しい揚げ物を作ることができます。
温度計を活用し、鍋を予熱する際は十分な時間を設けましょう。
フタを外して揚げ続けることで、温度ムラの解消にもつながります。
しかし、手軽に揚げ物を楽しみたい方には、専用の揚げ物鍋や電気式の揚げ物器がおすすめです。
コストをかけられる場合は、熱伝導率の高い多層構造のステンレス鍋もよいでしょう。
揚げ物に適した調理器具を選び、適切な使い方をすれば、ステンレス製でも美味しい揚げ物を作ることができます。
本記事が、皆さんの料理の幅を広げるヒントになれば幸いです。
\調理後の片付けをもっと楽にしませんか?/